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​ストーリー

企業の皆様のコンテンツ作りを得意としてきた marutanton inc. ですが、コーチングとクリエイティブをかけ合わせることで、様々な背景のクライアントの根本的な課題解決をサポートすることが可能になりました。このページでは、弊社の過去と今、そして目指す未来について、経営陣2人がプロインタビュアーの伊藤秋廣氏を聴き手にお招きして語りました。


マルタントンのはじまり

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写真右から 丸尾朋子(代表取締役社長) / 山本洋輔(取締役兼ディレクター)

ーー 丸尾社長、まずは会社立ち上げの経緯について教えてください。

丸尾:美大に通っていた頃から、知育玩具を作っていました。幼児向けの知育玩具は、人間の将来に影響する「シンプルかつ深い学び」を「遊びに取り入れる」ということに面白さがあると感じていたからです。ご縁があって最初に就職した会社は、親子向けのオンラインサービス(ベビカム)を1998年から提供していました。当時としてはかなり先進的だったと思います。デザイナーという立場で、育児の課題をリアルに知ることができました。その後、個人的にデザインの仕事を請け負うようになり、取引先の規模が大きくなってきたため、2004年(24歳の頃)に法人化しました。


ーー 創業当初は、どのような仕事をしていたのでしょうか。

丸尾:当時は、企業がウェブ上で実験的にコンテンツを展開する最初のステージでした。私は一足早くウェブデザインやコミュニティ作りの仕事をしていたので、その知識やノウハウをいかして相談を受けて、子ども向けのコンテンツを作っていきました。

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ーー ウェブ上で子ども向けコンテンツが浸透していない時代に、どのようなことを大切にしたために受け入れられていったんでしょうか。

丸尾:すべてのコンテンツに世界観、ストーリーを考えるようにしていました。見た目がかわいい、美しいだけではないんですね。どのような背景があり、情景が(既に)あるのか。ストーリーを用意することで、初めて見る人が共感したり、学んだり、感じるということが可能になると考えていました。この姿勢のおかげか、企画段階の何もないところからのご相談ばかりでしたね。

アートディレクターとしてチームを率いながら、アナログ教材を開発したり、クレイアニメーションやキャラクターデザインを手がけたり、アプリを開発したり、いろんなものを作ってきました。企業の担当者さん、エンドユーザーさんにストーリーに参加していただきながら、商品、ブランドを作り上げていくスタイルでした。

ストーリーによって、行き先(目的)を共有することができます。また、共感を呼ぶ仕掛けをつくりやすいので、企業にとって正解が分からない時期には特に必要とされる要素だったのではないかなと思います。

モノづくりからヒトづくりへ

子ども向け玩具企画時のラフスケッチ

ーーその後は順調でしたか。

丸尾:おかげさまで法人化後も順調にご縁がつながって、NHK教育テレビ(現Eテレ)さんの「えいごであそぼ」「いないないばあっ!」「にほんごであそぼ」や、タカラトミーさん(当時) の「プレイ・ドー」、ベネッセさんの「こどもちゃれんじ」など、さまざまな企業の幼児コンテンツの企画制作に携わらせていただきました。

麹町(東京都千代田区)のオフィスビルに事務所兼アトリエを構えたこともあります。社員たちのライフステージが変わる中で体制変更を余儀なくされることもありました。そんな中、外資系プロダクションの日本支社立ち上げサポートメンバーとして携わった会社で、夫(山本)と出会いました。仕事に対する考えで共通するものを持っていましたので、夫婦、そしてビジネスパートナーとして会社を共に経営していく形に至りました。


ーーどのような経緯でコーチングの要素を取り入れるに至ったんでしょうか。

丸尾:コーチングに目が向いたのは、育児をはじめてからです。起業してから16年目のことです。

 

母親として心身の変化、仕事の制限を体験する中で、玩具や教材への向き合い方や考え方が変化したことに、ふと気づいたんです。

また、子どもや暮らしのことを優先する中で幸せを感じる一方で、どこか受け身になっている自分も感じていました。仕事復帰に向けて、どのようなモチベーションで取り組めばいいかモヤモヤしていました。そんな私をみて、夫が「コーチングを受けてみては」と勧めてくれました。

そこで、自分に合いそうなコーチを探してセッションを受けてみて驚きました。今まで考えてきた思考の整理が一気にできて、何が必要なのかの取捨選択もできたんです。子どもに対して、家族に対して、社会に対してなど、すべて整理をすることができました。

ものの一時間ほどの間に感じた自分の変化と、それを可能にした潜在意識にアクセスするNLP(神経言語プログラミング)コーチングの手法に感動し興味を持ちました。すぐにNLPを学べる場について調べ、NLPプラクティショナー、そして、NLPマスタープラクティショナーまで学びを深め、コーチング業も開始しました。

現在、コーチングを通じてクライアントの姿勢や行動、環境が確実に変わっていくのを直に見られるのはとても嬉しいです。これまでずっと「モノを作る」ことを通して教育に携わってきましたが、コーチングが加わることで直接的に「ヒトを作る」ような感覚があり、さらにやりがいを感じるようになりました。


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ーーコーチングを受けたことで変化があったわけですね。

自分で体験されたことをビジネスに反映していく、と。

丸尾:はい、私は出産・育児がきっかけでしたが、自分の時間を作ることができていない方、思考や感情の整理が出来ていない方はたくさんいますよね。その中でもまずは、経営者やマネジメント層、独立起業を考えている方、子どもたちと直接関わっている方に、コーチングを提供したいと考えています。

私自身も経営者なのでよくわかるのですが、会社を引っ張っていく立場の人が軸を見失っている状態は、組織全体にとって不健康です。また保育教育業界の方々が、自分のことを後回しにしてしまいがちになるとも聞いています。

お客様のことを第一優先にされている方は多いのではないでしょうか。必死になればなるほど、周りも「この人は今これをやりたいんだな」と受け取っているはずです。ですが、ふとしたときに「これは本当に自分がやりたいことなのだろうか?本当は思っていないのだけど...やるべきだから...」と自分に言い聞かせていることに気づいたとします。ふと立ち止まった時、人は自分では答えをなかなか見つけられません。もし見つけられたと思ったとしても、しばらくすると同じ問いを繰り返すということが起きます。

このように、日々過ごす状況と自分の思いや考えにズレを感じる場合(ズレ自体に気付いていない場合もありますが)プロのコーチと共に自分の深層心理に向き合うことが有効です。思考と感情を本来の健やかな状態に整えることができます。そして、本当に望んでいることが腑に落ちると、ビジョンも明確になりますし、周りの人も応援する方向が定まっていきます。このように、コーチングを活用して個人や企業が本来のミッションに向き合える機会を作り、根本的なサポートができれば、より世の中に貢献できることが増えるのではないかという思いを今は持っています。

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ーークリエイティブの世界を経てコーチングを提供することに御社のオリジナリティがありますね。

丸尾:そうですね。ずっと大事にしてきたクリエイティブな感性は、コーチングにおいてもとてもプラスに働いています。もともと、ヒアリングを重視してサービスを提供していましたが、NLPコーチングの手法が加わったことでよりオリジナルになったと感じています。クライアントのタイプによって言葉や比喩を使い分けたり、言葉を引き出す問いかけをしたりまた、会社経営、夫婦関係、出産育児などの経験を経て、これからそれらを経験される方の心情を汲みやすい状況にいると思っています。これらの経験を踏まえたクリエイティブとコーチングは、さらにオリジナリティのあるものになっていくのではないでしょうか。


クリエイティブとコーチングを使い分ける

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ーー一方でクリエイティブを手放すわけではないんですね。

山本:はい、弊社はコーチングとクリエイティブ、2つの部門があります。企業や個人の問題を分解すると、「心に問う内向きのベクトル」と「社会に問う外向きのベクトル」があり、それぞれアプローチが異なると考えるからです。

コーチングを行うことでその人や企業の内面にあるやりたいことやミッションを深掘りし、それを社会に出していくときにクリエイティブでお手伝いするという、両方のベクトルをカバーできるという点が我々の特色です。

すべては「人」からはじまる

ーー会社のビジョンやミッションを言語化して社内に共有している会社は多くあると思いますが、コーチングとクリエイティブが関わることで、何が変わるとお考えですか。

山本:今若い世代は、仕事に対して金銭面でのインセンティブよりもやりがいや居心地の良さを優先する傾向にあると言われています。顧客もストーリーでモノを買う時代です。

 

コーチングを通じて自分たちがなぜその仕事をしているのかを問い直し、クリエイティブでそれを表現していくことによって、その企業に関わる「人」が変わっていくのではないかと考えています。自分たちの特徴はこうである、こんなことを考えている。それが発信できれば、共感する人が集まってきて、良い循環がはじまる。

そんなストーリーをひとつでも多く作っていきたいなと考えています。

ーーマルタントンの今後について

丸尾:長い間教育の分野に携わってきて、また、自分自身も子育てを経験した中で、私たちは "人のコミュニケーションに必要なもの" を、サービスとして提供できるのではないかと考えています。

それは元をたどれば、感性を働かせることだったり、遊びに近いものだったりするのかもしれません。コーチングやクリエイティブのノウハウを使って、クライアントの ”自分達らしさ” を際立たせるお手伝いができれば、それはとてもマルタントンらしいなと思います。

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聴き手:伊藤秋廣(プロインタビュアー/株式会社エーアイプロダクション取締役社長)

撮影:梶原美音​

丸尾 朋子 

株式会社マルタントン 代表取締役/NLPマスターコーチ・アートディレクター​

​なにゆえ株式会社 取締役

東京生まれ。女子美の造形科卒業後、企画制作会社勤務。2004年有限会社マルタントン設立(現 株式会社マルタントン)。デザイン業界においては22年以上のキャリアを持ち、クッドデザイン賞、キッズデザイン賞、他 受賞。現在は、ディレクション業他、各業界で起業関連のセミナー登壇、全米NLP協会認定 NLPマスターコーチとしては年間100件以上のコーチングセッションを提供。意欲のある人にコーチング × クリエイティブで誠実に向き合い、これからの世界に必要な能力(自己実現・理想実現・夢の実現)獲得をサポートします。

山本洋輔 

株式会社マルタントン 取締役/クリエイティブディレクター​

​なにゆえ株式会社 代表取締役

岐阜生まれ。静岡大学の教育学部卒業後、映像制作会社勤務。2014年に独立。テレビCMなどのマスメディアコンテンツから、中小企業のWEBプロモーションまで幅広く手がけ、制作実績は15,000件以上。近年はマーケティング領域にまたがるサポートや各業界セミナーへの登壇も増えている。使命や情熱を持って取り組む人の話をよく聴き、実現に向けて伴走していくことが自分の存在意義だと考えています。

お客様の状況やご要望をお伺いしながらプランをご提案致します。何からお願いすれば良いのかわからない方、ご予算的なご不安がある方、コラボレーション企画をお考えの方、セミナー登壇や執筆のご相談など、どんなことでも構いません。

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